聖ニコラウスがサンタクロースになったお話は、前回にいたしました。
では、現在のサンタクロース像はどのようにして出来上がったのでしょうか? 聖ニコラウスがプレゼントを持って天から降りてくる伝説は、いろいろな民族の民間伝承と結びついていきます。 (日本にも、「日本昔ばなし」がありますよね。カチカチ山・姥捨て山。。。) 同じように、ヨーロッパにも チュートン族の風の神Odinが馬にまたがって空を飛ぶ。。。 ゲルマン民族の雷の神Thorが長い白ヒゲをなびかせ、白いヤギのソリで自由自在に空を飛びまわり、煙突から火の中へ戻る。。。 (この中にも、今のサンタクロースにつながる部分がみえかくれ。。。) そして、舞台はアメリカへ。(これも前回のお話の中でふれました。) 1821年 詩人Washington Irving が ‘The children’s friend’という詩の中で トナカイのソリに乗って1年のプレゼントを持ってくる・・・ 1822年 Dr.Clement Clark Moore が ‘A visit from St.Nicholaus’という本に 白いヒゲのサンタクロースが8頭のトナカイのソリに乗ってやって来て、煙突から 入ってくる・・・ この頃のサンタクロースの顔は、まだ聖人だったり、フィンランドの妖精トントゥのイメージだったり・・・ 上の絵は、人気挿絵作家 Thomas Nast によるもの。 今のサンタクロースの始まりですね。 彼は、いろいろなサンタクロースの絵を20年以上も描き続けたのです。 (小人トントゥらしき妖精が、ツリーの飾りつけを手伝っていますね。) Nastのイメージは、Norman Rockwell に受けつがれます。 彼の絵は、見る人を思わず幸せ♪にする不思議な力があって、大好きです。 そして、コカコーラ社のイラストレーター ハッドン・サンドブロムが‘A visit from St.Nicholaus’をもとに30年間にわたって描き続け、毎年たくさんのポスターによってできあがっていったのが、今のサンタクロース像・・・なんですね。 地中海生まれの聖人ニコラウスが、ラップランド(フィンランド)に住んでいるのは、どうやらトナカイがらみらしい・・・。 by Linco <ブレーメンフラワー>もご訪問下さいませ♪
by bremen-flower
| 2007-12-13 18:33
| クリスマス
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